my name
☆第5話☆
鈍感
あれから赤木君は本当に早くウチに帰るようになった。
あたしとも前と同じように普通に接してくれる。
今日は空き教室で一緒にお昼ご飯を食べている。
最近は美衣と食べるより、赤木君との方が多い。
あたしは誘われるから仕方なく付いて行くだけなんだけど、前から美衣達二人のお邪魔かなって若干思っていたからそれに関しては助かってる。
でも大倉慶君はいいのかな?
あたしのせいでお昼1人とかはないよね?
友達いっぱいいそうだし大丈夫だよね。
ってあたしが心配したところで何も出来ないんだけど。
「あ、お前さー英語訳した?」
「うん。やったよ?」
「教室帰ったら写させて」
「えー自分でやんなよ」
「今からやっても間に合わねぇし。てか今日の英語たぶん当たる」
これで何で成績いいんだろう。
頭いい人はやっぱり頭の造りが違うんだろうな。
ズルすぎる…。
「あたし訳間違ってるかもしれないよ」
「そしたら明日の昼はお前の奢りなっ」
ニカッと憎たらしい笑顔で言われた。
何で見せてあげたのに奢んなきゃいけないのよ!
普通逆でしょ!