my name
★第2話★
第二印象
今日から三学期が始まる。
あたしは布団から出られずにいた。
学校では赤木君とどうやって接したらいいんだろう。
今までと同じでいいのかな。
まぁ、学校で話し掛ける用事なんかないか。
なんか憂鬱だなー。
学校行きたくないなー。
絶対気まずいもん。
赤木君はもう起きたのかな。
学校までの道って知ってるのかな。
一緒に行かなきゃいけないのかな。
やだなー。
「空、いい加減に起きないと遅刻するよ!!」
ママがいきなりあたしの部屋に入って来たかと思うと、そう叫びながらカーテンを勢いよく開けた。
眩しい。
あたしは太陽の光を遮るように布団で顔を隠した。
「早く起きる!」
とまた一言叫んで部屋を出ていった。
手だけを布団から出して枕の横にある携帯を掴んだ。
パカッと携帯を開けて、布団から顔を出して時間を確認する。
うわっ本当にヤバイ。
布団をガバっと剥いで起き上がる。
「さぶっ」