MAGICSTORY
袋から置物を取り出すと手のひらに置きいきなり何かの呪文を唱え始めた。



「~~~~」



ぶつぶつと呟くように言っているためこちらには全く聞こえない。だんだんと緑に輝いていき、



「………もしこのガラスが割れたときはフィードのところへ行け」



真剣な顔で言うと次に返事を求めてきた



「え、うん?よく意味がわからないんだけど…」



ルチェルは美香の目を見て話しだした



「このガラスに強度魔法をかけた。でも、もしそのガラスが割れたら俺の命が尽きる直前だと思え。そんな時俺以外にお前を守れるのはフィードぐらいだろう。俺が戦うときは美香、お前に危険が迫った時だ」



「………」



周りは賑やかなはずなのに私達の周りは妙に静まっていた。

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