春夏秋冬





愛想の良い笑顔に皆は圧倒されて、顔が赤らめていた。




そう、この会社は女性向けの会社であって女の人がほとんど。




だから男の人が入って来たらこんな歓声が上がるらしい…




あたしと加絵が入社して来た時よりも遥かにテンションが高い先輩達。




ちょっと不愉快かな。




「はいっ!応援してます!」




それにこんなイケメンならもっと盛り上がるわけで…




彼はニコニコと微笑むから皆はメロメロになっている。




だって目がハートなんだもん。




あたしと加絵だけだよ、こんな冷静にいてられるのは…泉さんもいつもより微笑ましいし。




「じゃぁ上原くんの席は入り口の近くでいいかしら?」




「はいっ、喜んで。」




落ち着いた反応に年齢を疑ってしまう。




確か泉さんが言うには…20歳って聞いてたはず。




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