春夏秋冬





「ふぅ…」




携帯を閉じてシングルベットの上に寝転がると、急に昔の事が蘇ってきた。




パパはよくあたしと誠也を連れて遊びに出かけてくれた。




あたしだってパパは大好きで、友達によくファザコンとも言われた程だ。




それでも嫌いになれなくて反抗期の時期も周りは親をウザがっていたが、あたしはそうは思わなかった。




誠也だってきっとそう。




高校生でバイトと部活を両立してママを助けている。




中学の頃の誠也も、よく親とケンカしていたけどすぐ仲直りする程度。




あたしの家族は誰の所よりも仲が良いと思う。




自慢のママとパパだったから…今でもパパを尊敬するよ。




「ニャー」




ベットの下で丸くなった猫は、一人暮らしを始めた時に飼い始めたペット。




「チャミに餌あげなきゃ」




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