春夏秋冬

【出会い】






いつものように急いで食パンを口に詰め込み、髪をセットする。




メイクと髪をセットするのに大きく時間をロスしてしまう毎日。




目覚まし時計だけだとなぜかスッキリ起きれない。




昔はママに叩き起こされて目が覚めてたからかな?




今思っても無駄な話で、あたしは急いで髪にアイロンをあてた。




「いってきまーす」




チャミに餌をあげて、頭を撫でてから家を出た。




仕事場までは電車を使って2つ目の駅。




毎日通勤する人達や学生達と時間が一緒だから電車の中はムシムシと暑苦しい。




せっかくのメイクも崩れちゃう程だった。




「おはようございまーす」




「あっ、おはよう美緒!」




同僚の友達…加絵はあたしと目が合うなり挨拶を交わす。




チャミの名付け親とも言える人だ。




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