春夏秋冬





昼食をとる時はいつも加絵と食べる事になっている。




まだ朝なのにも関わらず加絵は昼食の事で頭がいっぱいらしい。




「食堂でしょ?コンビニはもう飽きたしね」




少し前まではコンビニ弁当などを買って食べていたが、さすがに毎日は飽きてしまう。




たまには定食なども食べたいしね。




資料に目を通しながら仕事を進めていく内に、時間は12時を過ぎていた。




あっという間に時間が過ぎるのもこの仕事の良いところ。




ウェイトレスをしていた頃なんか時間の流れが遅すぎて疲れてたから。




「美緒、休憩入ったよー。1時までに広場だから早く行こっ」




1時に広場で職員が集まって、新入りを紹介するらしい。




あたしも入ったばかりの時はそうだった。




緊張して手が震えながらも、加絵と一緒に自己紹介したのをまだちゃんと覚えている。




二人で食堂に向かうとやっぱり席は混んでいて、とても座れる席はない。





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