悪魔な彼女っ
静流の本性

-由紀side-

静流君がなかなか部屋から出ない・・。

さすがに強引すぎてびびっちゃった?

ふふ・・でもそんなぐらいであきらめないよ!


あたしはいつものように悪知恵をひらめいた。


自分の持っているカバンを階段から落としたのだ。


ガタッ!

バタバタバタバタ

ドスン!


おーっ、派手な音がしたねぇ~。


そしてちょっとすると、静流君が慌てて部屋から飛び出してきた。

ふふ・・まんまと引っかかったわね。


あたしは静流君をぐいと引き寄せてキスをした。


静流君は目を丸くして

「きふ・・・!?」

と間の抜けた声を出した。


ここからが本番よ~っ!

静流君から離れると、

あたしはポッケからこっそりお酒の入った小瓶を取り出し、

口に含んでまたすぐにキスをした。


そして舌でぐいと静流君の口をこじ開け、お酒を流しこんだ。


お酒の力を借りるなんであたしらしくないけど・・・仕方ないわ!



アルコールの強いお酒を飲んだ静流君は、お酒に弱いらしくすぐさま顔が真っ赤になって、目がうつろになった。

あたしが開放してあげると、ふらふらと後ろ向きに歩いてぐにゃりと倒れた。


「あ、ちょ、静流君!?」


こんなに弱いとは思わなかったー、ゴメンネ。

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