悪魔な彼女っ
顔を真っ赤にしながらぐったりと倒れている静流君。
あちゃー・・今日はもう帰ったほうがいいかな。
あ、でも、メガネ・・はずしてみよ♪
あたしはそっと静流君のメガネをはずし、ぼさぼさの長髪をきちんと直してあげた。
・・・うはぁ。
こうしてみると、結構イケメン。
やっぱりあたしの目に狂いは無かったわねっ!
あたしがじっと静流君のことをみていると、
ガシ
「・・・え」
静流君があたしのうでをつかんでいた。
「静流・・君?」
静流君はまだ充血したうつろな目をあけて、むっくりと起き上がる。
そしてあたしのことをしばしじっと見て、今度はぐいと引っ張ってきた。
「わわっ」
結構強い力。
若干抵抗するも男の力には勝てない。
ぐいぐい引っ張られ、静流君の部屋へと連れられる。
静流君の部屋はとてもシンプルだった。
小型ゲーム機が置きっぱなしの質素な机と、マンガがずらりと並んだ本棚。
そして味気のないベッド。
ん・・なんかベッドが近づいて・・
「きゃっ!」
気がつけばあたしはベッドに倒れていた。
っていうか・・倒された!?