悪魔な彼女っ
二人仲良く教室にはいった。

「ねぇ由紀、せんせー誰かな?」

「あぁ、そうだねっ」

担任って意外と重要!

無駄話ばっかりする先生だと終礼が遅くなっちゃうんだもん。

「あ!深澤先生だよ!やった☆」

「むぉ、こーちゃんか!」

こーちゃんこと深澤 孝一(ふかざわ こういち)先生。

若くてイケメンで生徒からもモテモテ。

まぁあたしはタイプじゃないけど~。


あ、そうそう座席!

よっしゃ~!窓側の一番後ろ!!

これで容赦なくお昼寝ができる♪


「美沙は席どこ~?あたし窓側の一番後ろなんだけどっ」

「えっいいなぁ!ん~と私は~・・げげっ一番前じゃん~」

「え~っショック!話せないじゃんっ」

「せっかく同じクラスなのにね~!」

二人で嘆いているとこーちゃんが入ってきた。


「おはよー!ほらみんな早く席について~。座席は黒板に書いてあるからちゃんとチェックしとけよ!」

「まだチャイム鳴ってないじゃんっ」

あたしが頬をふくらますと

「何事も5分前行動!急がば回れだっ」

・・なんか使い方間違ってません?

しぶしぶあたしは自分の席へ向かった。
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