悪魔な彼女っ
ホームルームが終わって1時限目の始まる少しの休憩時間。

あたしはさっそく美沙のもとへ向かった。

「美沙~~っ!」

「わっ、なななな、ナニ?」

突然走ってきて、ビックリしたらしい。

「あたし好きな人できたかもなんだけど~!」

「え、まじ??誰誰っ?」

「ほら、あたしの隣の上川静流君」

「上川?そんな人いたっけ・・」

「みてみてっ」

美沙はくりくりの目をぎゅっと細めて静流君を見た。

「え~~!?陰キャっぽい!!絶対由紀には似合わないよ~!」

「ええっ、いや、いいのよ!あたしメガネ男子好きだしっ!まぁオシャレメガネは論外だけどねっ。ああいう飾らない雰囲気に惚れたっぽいの~♪」

美沙は若干引きつった顔になって

「えー・・そんなに好きなの?まぁ私はとやかく言わないけど」

「うん、好き!だから今日ストーカーして、できれば告る!」

「ストーカー!?告る!?由紀は行動がはやいなぁ・・。でもあの人、オクテっぽいけど・・。すんなり受け入れてくれるかな?」

「う~ん。そん時はそん時。とりあえず攻めまくる!」

「はは・・由紀らしいね。ま、頑張ってね!」

「は~~い!」
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