kasiraな私
「頭。おはようございます」


「・・・またか?三枝」


ダイニングに着くとすでに椅子に座り、藍が作った朝食を頬張ってる後藤組の若頭。


毎度毎度、うちで飯を食うこいつ・・・どうしてくれよう。


「はい。お父さん」


「藍~。ありがと」


俺の前に湯気が立ってるコーヒーカップを置いてくれた藍。


エプロンを外しながら、


「片付け。ちゃんとしてよ?」


藍のそんな言葉にコーヒーカップに口を付けながら三枝は、


「大丈夫です。私がやって置きますから」だと!


「親子の時間を邪魔するな」


「私も仲間に入れて下さいよ。仁義の家族でしょ?」


「・・・・・・」


「お父さん~。あたし出るよ?」


コートを羽織ながら玄関先へ向かう娘。


「お~。気をつけてな。明日、楽しみにしてるからな!」


「はいはいっ」と言いながら玄関を出た俺の娘。


「彼氏ですかね?お嬢は」


「ぶっ。お前!そんなわけないだろ!」


「・・・頭。汚いですよ」


藍に彼氏・・・?


いやいや・・・そんなはずは・・・。











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