kasiraな私
「ここに住むって・・・事務所だよね?ここの本宅には来ないよね??」


まさか・・・本宅でこんな奇妙な共同生活するわけじゃないよね?


三枝も事務所に住み込みしてたし。


「・・・そうですね。お嬢がその方がいいのであれば私達は事務所で生活はします。しかし、お風呂と食事だけは本宅で済ませてもいいでしょうか?」


「え??・・・あ~~。そうだよね。こっちのお風呂壊れてるもんね。キッチンも今は使えないから・・・あははっ」


事務所も住める様になってて、お風呂もキッチンもある。


でも・・・お父さんが酔っ払ってお風呂壊したんだよね。


浴槽を真っ二つに。


お風呂場のドアも破壊してそれを振り回して浴槽を壊した。


なんと・・・無残。


直せばいいんだけど・・・見積もり取ったら費用が莫大だったのでそのまま放置。


お風呂は本宅にもあるから別にいいだろうって・・・。


で・・・キッチン。


これもまたお父さんの酒乱のせいで使い物にならない。


本当に迷惑なお父さんだわ!!


「本宅に足を踏み入れてもいいけど・・・絶対あたしの部屋には来ないでね!!絶対だよ」


「ぷっ!誰がちんちくりんの部屋行くんだよ?お前色気ねぇーもん。襲う気にもなんねぇーよ!!」


うっ。何、その言い方!!


ってか、さっきあたしに「寂しいだろ?慰めてあげようか?」なんて言ったのは誰だ!!


三枝弟!お前だろぉ!!


あたし・・・これからどうなっちゃうの?


こんな生活・・・上手くいくわけ?


しかも・・・こんな性悪男と!!
< 40 / 81 >

この作品をシェア

pagetop