kasiraな私
「・・・どうしよっかなぁ」


冷蔵庫の中身を見て、あたしは夕食の献立に悩んだ。


タマゴ、玉ねぎ、鶏肉・・・


んーーーこれしか無い。


さっきまで組長室で話してたけど、三枝のお腹がぎゅるるぅ~って鳴って、時間を見たらすでに5時を回ってた。


夕食には早いけどご飯にしようって事で3人で本宅に戻ったわけ。


「ちんちくりんの癖に料理なんて出来るわけ?」


ダイニングテーブルに肘を付き指をテーブルにカタカタしてる三枝弟・・・


「失礼だぞ!お嬢はこう見えて料理の腕は中々なんだ」


・・・普通にけなしてない?三枝よ・・・


こう見えて!ってなんだよ!


失礼しちゃう。


「・・・オムライスでいいよね?」


「食えれば何でも」


「いいですよ!」


おっし。オムライスに決定。


玉ねぎをみじん切りにし鶏肉も食べ易い様に小さく切り・・・


あんっ。あたしって手際良い!!


誰も褒めてくれないから自分で褒めるしかないっ。


チキンライスを炒めてる時、あたしはぼっーと考えた。


あの・・・着物ってもしかしてあたしが着る為にわざわざ持ってきたとか?


組長になったら毎日あの着物を着るって事?


・・・でも学校もあるし・・・んーーー。


「何か手伝いますか?」


「はへ?」


いつの間に、三枝??



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