kasiraな私
タコの行方を確認し様と後ろを振り返ったお父さんは、お腹を抱えて笑い始めた。


「ぎゃぁはははっ!!藍、藍の頭が~~ひぃひ、た、タコ帽子になってるやんけ~がぁははははっ!!ひぃひぃ!!」


・・・笑いすぎ。


かなりタコちゃん、あたしの頭にフィットしてたらしく・・・間抜けなあたしだった。


お腹を抱えてがははははっ!って笑ってスチール製のキッチンをバシバシ叩いてツボにはまり過ぎなお父さん。


さて・・・どうしてくれよう。


にやっ。


あたしはお父さんの左手をまな板に乗せて小指だけにした。


そして包丁を持って、


「小指、詰めたげようか?」


と悪魔的な笑みを浮かべた・・・つもりだったのに!!


「うっ、ひぃ、がははははっ!!」


笑いを堪えて、再び大きい口を開けて爆笑したお父さん。


何故ですか?


「藍、ひぃひぃ、頭に、タコ、ひぃひぃ、乗せて、睨み利かせても、ひぃ、迫力ないわい!あ~ひゃひゃひゃ」


・・・・・・・


ちくしょう!!


あたしは頭に乗っかってるタコちゃんを勢い良く外し、お父さん目掛けてぶん投げた!


「残りのタコ!始末しておいてよ!!」


そう言って、キッチンから出たあたし。


行き先はお風呂場。


頭を触ったら・・・ぬるっとして気持ち悪くて清めに行きました。


何度も何度も頭を洗っても・・・タコ臭い気がして、ぬるぬるが取れない気がして。


「最悪ぅ!!」


洗いすぎて頭皮がヒリヒリした。



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