kasiraな私
それから、調理場に戻るとお父さんの姿は無く、代わりに大量に詰まれたタコのぶつ切りがあった。


「さすが・・・お父さん」


始末しておいて!と言ったあたしの期待通りにタコを片付けたお父さん。


それから、祭り会場に、荷物を積んで向かった。


お父さんとやるたこ焼きの屋台は組の若い人が先に組み立ててすでに出来上がってた。


「8個入りで500円?」


「そう。安いかぁ?」


「・・・妥当です」


・・・あたしたこ焼き焼いた事無いけど、大丈夫??


一応お父さんが手始めに焼いて見せてくれたけど・・・時間と感の勝負ですね。


たこ焼きって。


「鉄板、焦がしたらイカン。使い物にならなくなるからな」


「・・・マジ?」


焦がすと生地が鉄板にくっ付いて焼けなくなってしまうらしい。


しかも焦がした鉄板は1日程、油で浸して置かないと次使えないそうです。


あたしは簡単な生地流し担当。


失敗したらかなり、お父さんに怒られるからね!


屋台の準備も整って、そろそろ商売始めま~~すっと!!


< 50 / 81 >

この作品をシェア

pagetop