kasiraな私
あたしは自分の軽く顔を撫でながら、


「なんで、あんた・・・こ、ここに居るわけ」


と、奴を指差して聞いてみた。


「あ?布団で寝たかったからだろ?」


「はぁ??だから、なんで・・・あたしのベットで・・・い、い、一緒に寝てたのかって聞いてるの!」


あいつの上半身、未だにチラチラあたしの目に入ってあたしが恥ずかしいって。


クマがあたしの元へ帰ってきたばっかりに・・・


割れた腹筋とか・・・意外と細い・・・腕とか、そのわりには筋肉がしっかりついてる二の腕とか・・・


あたし・・・おかしいかもしれないです。


「ごちゃごちゃ、うっせぇ~な。出て行けばいいんだろ?」


そう言った三枝弟は立ち上がって椅子に引っかかってるトレーナーに袖を通した。


「おめぇーさ、暖房かけ過ぎ。よくこんな気温で寝てられるな?」


「か、関係ないでしょ!」


「あ、残念だけど、俺おめぇーに何もしてないからな。あんま、想像膨らませんなよ?」


かぁ~~~!!


誰が、あんたなんかに想像するかって!


「さっさと、出て行け!!」


抱いてたクマを投げつけて、三枝弟を部屋から追い出した。


・・・三枝に、部屋に鍵付けてもらわないとな。


じゃなくて・・・


あたし・・・何故か心臓が、早く動いてます。


動悸、息切れ。


とうとう・・・病気かもしれない。


あたしもお父さんの傍に行くようですかね?
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