kasiraな私
そして早々とランチタイムです!!
「中庭で食べよ?話もしたいし!」
「いいよ!行こうか!」
あたしと亜由は上着を羽織って、お弁当を持って中庭へ出た。
中庭には人が殆どいなくて、あたしにしたら好都合。
でも、季節は真冬。
こんな寒い中、中庭でお昼食べる女子高生ってどうなの?
少しでも風に当たらない様に茂みに逃げ込み、お弁当を広げた。
「でぇ?何があったのさ?」
お弁当から玉子焼きをフォークで刺すなり亜由はあたしに聞いてきた。
「ん・・・実はね。あたしが、お父さんの跡目にならないといけない感じなの」
あたしもお弁当のウィンナーをフォークで刺しながら答えた。
「跡目???後藤組の?」
「そう。あたしが組長」
「はぁ?あんたが?無理でしょ!」
そうだよね。普通はそう言うよね。
あたしもそう思うもん。