オトコ友達



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「ナミー、お前また何かやらかしたのかよ」



「は?? 何で・・・」



「お前のこと、稲垣が呼んでたぞ」



「・・・あたし、何もしてないんだけど」



「どーだか知んないけど、とりあえず行ってみろよ??」




はぁ。



重いため息をつくあたしは、

ため息よりもはるかに重たい足を

動かして教室を出た。




気が重たい。

ため息よりも体よりも、何より気が重い。




「ったく、あたしが何したんだよ・・・」




金色に染められた髪の毛。

右耳に空けられた穴。

スカート丈は膝上20センチ。

その上、この言葉遣い。

あたしを見ていい顔をするヤツは、まずいない。




そんなあたしをもちろん、

学校の先生が放っておくはずもなく

あたしはたまに呼び出しをされる。




今日の呼び出しも、たぶんソレ部類だ。











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