オトコ友達






こんなことされて黙っていられるわけない。

両腕に力を込めた瞬間、

その腕は拘束されてしまった。

・・・海斗の手に。



な、殴れなくなっちゃったんですけど。




いつの間にか、

海斗はあたしが逃げないようにか・・・

あたしの両足の間に海斗の片足を入れていた。

おかげで、足技も出せなくなってしまった。




コイツ・・・計算してやってる??

そう思わせるような海斗の行動。

海斗の女慣れのすごさが分かった・・・気がする。




「・・・!! ん゛ーーー!!!」

(っふざけるなー!!!)


口の中に侵入を試みる

異物に気が付いたあたしは

叫んで海斗に訴える。

海斗の舌があたしの口に入ってきたのだ。




「っん・・・ンん」




絡まる舌に変な感覚を覚えるあたし。

足が、がくがくしてきて・・・力が抜ける。

そんなあたしを見て、海斗は唇を離した。




こいつ・・・ファーストキス相手に

どんなキスしてんだよ。

って言いたくなる。

・・・けど、力が入らないあたしは

口にすることもできず、

崩れ落ちそうになる体を海斗が支えてくれた。












< 60 / 64 >

この作品をシェア

pagetop