オトコ友達






「はーい。 ストップ」




あたしの右手を止めたのは、

手だった。

その手の主があたしにストップをかけた。




「女の子が暴力なんてよくないよ??」





ちょっとふざけた雰囲気の

その声は男のものだった。

それも、あたしのよく知っている声。

・・・さっきあたしに伝言を伝えた声。




「・・・海斗・・・何でいんのよ」




あたしは担任の胸倉を離して言った。

一気にヤる気持ちが失せる。

その瞬間、担任は猛ダッシュで逃げていった。

・・・・・ダサ。





「ナミ、担任を殴ったらヤバイだろ??」




確かに、退学とまではいかなくても

────いや、あたしだったら

退学になるかもしれないけど、

停学ぐらいはくらうだろう。

でも、そんなのあたしには関係ない。
















< 7 / 64 >

この作品をシェア

pagetop