ミッドナイト・ブルー

スタート

窓の外に、見える景色は、夏の馬鹿騒ぎ疲れ砂浜に一人ぼっちで座り込んだ自分が見える、そんな気がする10月の真夜中。



俺は、若さを撒き散らすようにあの街を走り回り撒き散らす事が全てで、他に方法も、見つからず吐き出すように流れ出る言葉は冷たく虚しく思え黙り込むを、繰り返していた。
俺に出来ることは、真夜中に車を走らせ生まれてからこの歳になるまで身体の中に、溜め込んで来た怒りや、悲しみや、ムカつきを、吐き出すために・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


俺の名前は山下 賢一俺の周りの人からは、賢さんと呼ばれている。
年齢は二十歳は、既に数年前に過ぎていた。

仕事は、調理師、ある会社の社員食堂で働いている。
そんな俺が、彼女と出合ったのは、俺の行きつけのカーショップで、暇な時無給の店員として働いていたときだった。
その日は、確か夏も終わりかけた土曜日だった。
当時、バーソナル無線が大流行し始めた頃で俺は発売されると直ぐに手に入れて、車に取り付けていた。　　　　　　　　俺は、やることも無いので開店の手伝いから始めて、閉店迄手伝うつもりで居た。
夕方近く一台の車が店の前に止まった。
みると、中からカップルらしき二人が下りて来た。
俺は、何気なくその子達の接客をするために、店の奥にあるソファーから立ち上がっていらっしゃいませの挨拶をした時、カップルの男の子が声をかけて来た。
「すみません、車の調子があまり良くないので診てもらえませんか」と言って来た。
調べてみると、明らかに悪い場所が二三箇所有ったがそれらは、手入れを怠って要るのが原因だと言う事を遠回しに説明し手当をするとエンジン音もかなり良くなった。
その時、気ずいた事にこの車に無線が取り付けてあることだった。
そこで、彼に聞いてみる事にした
「無線付いてますが、何処かのクラブかなにかに入られてます」と聞くと
「横浜のクラブでＳって知ってますか」と聞き返されたが、俺はそのクラブのなかに、俺が尊敬する人がいる
「知ってるよ、青さんがいるところだろ良く知ってるよそこに君達も入っているの喋った事無いよね。俺、川崎のあんちゃんだよ・はい、名刺」と渡すと
「あなたが、あのあんちゃんなんですか、知っているんですが未だ話した事無いですよね、私達信一＆愛美です今後ともよろしく