ミッドナイト・ブルー
愛美に覆いかぶさる様な体制を取った。
ダイアルに手が届き回した。         その時愛美は目を覚まし、俺の背中に腕を回し引き付けた。
愛美の柔らかい唇が俺の唇に触れると、愛美は深くキスをして来た。
暫く俺は、何が起きたのか理解が出来ずそのままじっとしていたが、唇が離れたとき、俺は
「愛美、何寝ぼけてるんだ。俺だよあんちゃんだよ」と、声をかけた。
愛美は、微笑みながら
「知ってるよ、あんちゃんだからしたの、私変なのかな信一と同じくらいあんちゃんが、好きだから」と、言われて
「急に、そんなこと言われても」
「そうね、でも本当なの混乱させてごめんね」
「取り敢えず、今道路脇だし、眠そうだし、だからドアの方のシートじゃなかった、シートのドア側にダイアルが有るからそれを、回してリクライニングして寝て、それから、このクッションこのチャックを開くと肌がけみたいに成るからかけて後少し走れば、日の出が綺麗に見える場所か在るからそこで、話をしよう」と言うとベルトを締め走り出した。
愛美は黙ってシートを、倒すとブランケットをかけていた。
俺は本当にビックリしてしまい
『おれは、何をしたんだこのままで良いのか』と、自分に聞いていた。
答えなんか出なかった。
出したく無かった。
鎌倉に近くなったとき、愛美が
「あんちゃん、少し良いかな」と、話しかけて来た。
「ああ、別に構わないよ」と、答えると、
「あんちゃん、私の事嫌いだよね」と、切り出して来た。
「今、一生懸命お前の事を、嫌いに成ろうとしているんだけど、やっぱり無理っぽいね」
「そうだったの、普通受け入れられないよね、私の思いは、ごめんね、あんちゃんの良い所を見ているととても、他の人に取られるのは我慢できなくて、勝手なのも良く判ってる、でも、あんちゃんも大好きだし〜〜・・・・・・・・・・・・どうして良いのか判らないのごめんね」
「判った、愛美約束してほしいその約束が守られている間、お前の気持ち受け止めるよ、それで良いかな」
「うん、どんな事」
「まず、この約束は二人の秘密にすること、信一君にはどんな事があっても言わないこと、知ってる人の前では、友達、連絡はメールで、後で携帯を買ってあげるから、それで良いか、」
「えっ、携帯を買ってくれるの」
「そうしないと、大変だろう」
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