ミッドナイト・ブルー
それから、数時間後俺達は日の出を見て、海岸を散歩した後、帰り道国道沿いのこの店に来た。
二人は朝食を食べながら冗談を、言い合い楽しく過ごした。
「あんちゃん、今夜何してるの」
「特に、何も考えてないけど、これから愛美を送ってから、多分昼位まで寝ていると思う。それから、約束の携帯を買いに行って、その後カーショップに居るかな」
「じゃぁ、私何にも無かったら、あんちゃんの携帯に電話するね」
「構わないよ、そうして」と、約束をして家まで送り届けた。
俺は家に帰る事も無く、カーショップの駐車場に車を止めその中で寝ていた。
昼近くになり、起き出し店長と話しをしながら年末の件で必要な部品をオーダーした後、駅前の携帯屋に行き買ってきた。
一度家に帰りシャワーを浴び来ていたもの全て着替え洗濯機の中に入れたショップに戻ると、今度は車にハンズフリーで携帯が使えるキットを取り付けた。
その日の夜七時過ぎに電話がかかって来た。
「もしもし、あんちゃん私、愛美、今からなら会えるよ迎えに来て」
「判った直ぐに出るから」
「じや、待ってる」
愛美の家に着くと、愛美が玄関で待っていた車を停めると、直ぐに乗り込んで来た。
「どこに行く」と、聞くと、
「どこでも良いよ」
「お腹は」
「少し」
「判ったじゃ、俺がよく行くステーキハウスが在るんだ、そこで良いかな」
「どんなお店なの」
「どんなって、言われてもな説明するのが、そうだ、肉はアメリカンビーフ少し歯ごたえがあるけど噛んでると味が在る。それにハンバーグが最高美味い 後ねそう、チョリソーが又美味いんだ。ぴり辛で」と、言うと
「あんちゃん、よだれが垂れてるよ」と、愛美が言う。
「おっと、」と、袖で口を拭く真似をすると
「あんちゃん、はははは」と、笑う。
「愛美、本当に思い出しただけでよだれが出ちゃうよ。」
「へ〜そんなに、あんちゃん聞いてるだけで、食べたくなっちゃったよ」
「マジ美味いんだ、知らないのは損だね」
「そんなに〜何だかお腹空いてきちゃたよ」
「チョト時間かかりそうだから、後ろに在る紙袋とって、中から箱を出して」と、言うと
「わぁ、携帯だ本当に買ってくれたんだ」と、喜んでいる。
箱を開けると、中から真っ赤な携帯がでてきた。
「未だ充電できてないからこのコードそれの
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