ミッドナイト・ブルー
後7時、俺はバリヤーに突入していった。
カードを受け取ると、全力疾走を、始めた。
直ぐに愛美に、電話をかけた。
「愛美、今走り出した所だ、これから行ってきます」と、言うと
「あんちゃん、必ず私の所に必ず戻って来てね戻らないと、絶対に許さないよ」
「おう約束だ、土産も買ってくるからなじゃあね」と、言い電話を切った。
俺の目標は平均時速、250Kmを予測しながら走る、そのための装備は怠っていない広域帯の受信機レーダー受信機とかナンバー発光機とか積み込んである。
そのほか食糧等も積んである
フロントウインドウ越しに見える闇を切り裂きながら迫ってくる前方の車のテールランプを右に左に置き去りにしながら走っている。
すべての計器類は正常に、作動し俺に安心感を与えてくれる。
口にくわえた煙草の煙を逃がすためにベンチレーターで外気を取り入れる冷たい外気に触れて、気が引き締まる。
助手席に置いたクーラーを開けなかに、入っているコーヒーを取り出し飲んだ。
時速100Kmで走ると何でもないコーナーでも250Kmで入って行くととんでもない事になる。
そんな事は、理屈では判っていても実際には感じることが少なくその感覚のズレを修正しながら走り抜けていく。
途中何箇所かで休憩や給油を繰り返しながら走り続ける。
途中に有るオービス等ではスピードを落とさなくてはならない為ペースが上がらない。
絶対に無理な計画だったようだ。
さすがに疲れ果て限界を迎えたときに、愛美からの電話があった。
「あんちゃん、大丈夫今何処に居るの」と、やっと聞き取れる位の声で話し掛けて来た。
まだ夜中、何でこんな時間に起きているんだ。
等と考えながら、
「おっなんだい、いま頃未だ寝てないのか、お肌に良くないぞ、今中国道の岡山過ぎたよ、記録更新は無理みたいだよ。」
「無理しないで、記録も大事だけど、安全が一番だからね、それにしても速いね猛スピードで走ってるんでしょう」
「嫌そうでもないけど、本音はもう少し早いはずなんだけど、ガッカリしていたところだ」
「あんちゃん、いつ帰ってくるの」
「九州で一泊して、帰るよ」
「判った、また連絡するね」
「おう、待ってるから」
と、言うと、切った。
その後3時間走り続け九州に、突入した。
関門大橋を渡と直ぐのインターで下りると料金を
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