ミッドナイト・ブルー
俺は自分でコントロール出来ないものが嫌いなんだ」
「格好悪かったけど、人間らしくて良かったよ」
「そんな風に、言われると喜んで良いのか悲しんでいいのか困るな」
と話している時、酒とお通しを、先程の友達の龍一が運んで来た並べると 「賢さん、こちらの方は、」と、聞いて来た
「龍一、彼女の愛美 愛美こいつ、俺の峠仲間の龍一」と、紹介した。すると愛美が、
「賢が何時もお世話になっています」と言うと
「いいえ、こちらの方がお世話になっているんですよ、それにしても綺麗な方でびっくりしています、賢さん、ゆっくりして行ってください、直ぐに運んで来ますから」
「龍一、頼みが有るんだけど、俺の車届けてくれないかなカーショップに明日の昼ぐらいで良いんだけど俺、今日飲んじゃったし明日は、用事が有るから、頼めるのは龍一しか居ないんだ」   「そんな事か、お安い御用だ任せろ傷一つ付けないで運んでやるよって言うかこちらからやらしてくださいだよ」    「じゃあ頼むよ」と、鍵を渡した。      2時間かけて飲んで食べた。
途中何回か隆二がやって来て来る度に何かつまみを、持ってきてくれた。

店を出るとタクシーに乗りマンションに帰って来た。
愛美はその日泊まり翌日の夜迄居たが名残惜しそうに帰って行った。

俺達は、普通の人達が見ると、批難されても仕方の無い生活をしていた。
だけど、誰にも迷惑をかけないように生きて来た。
ここのところ、風邪を引いたわけでもないのに咳が出てしようが無い。
何だか変だなと思いながら一ヶ月位が過ぎた。
仕事をしている時にも、出るので病院に、行く為早退をして帰って来た。
一度、家に帰り車を置きタクシーで、病院に向かった。
今日はレントゲンを取り少し待つと呼ばれた。
「いつから、おかしいなと感じられました。」
「前から咳はよく出てましたが特に酷くなったのは二ヶ月前位です」
「結核とか以前かかった事ないですよね。煙草好きですか」
「はい」
「判りました。煙草は止めてください。身体に非常に悪いですから、それに喉にも良くないですから、細かい検査をしてみたいので今日は帰る前に入院の手続きしていって下さい。明日来られる時家族の方か親戚の方もしくは身の回りの事を見てもらえる人といらして下さい。」と、言われ少し焦りながらも手続き
< 26 / 87 >

この作品をシェア

pagetop