ミッドナイト・ブルー
なんてか、心を壊さずに済んだのも、潤子が居てくれたからだ。
その彼女は、今賢さんのパソコンを使ってメールのチェックをしている。私は、氷水を使って目と顔の浮腫を取ると、化粧を始めた。
1時間掛かった。
それから潤子と少し話して病院に向かった。

病院に、着いたのはもう2時を回っていた,
病室に着くと賢さんが
「愛美どうしたんだ、さっき看護士さんが、探していたぞ午前中に一度来たんだって、どうしたんだ」と言うと、
「あっ、その事なんだけど、ちょっと話したいことが有るんだけど上の喫茶に、行かない」
「そうか、なんか大事な話しみたいだな、じゃあ行くか」部屋の人達に、
「喫茶に行ってくる」と言うと部屋を出た。
愛美は、俺とてを繋いで来た。
横から愛美の顔見ていると一歩事の顔が代わっていく、廊下を歩いていると看護士が俺達を見つけ出て来た。
「山下さん、どこに行くの、奥様ありがとうございます。先程から待っておられましたよ。」
「看護士さん先程はありがとうございます、内緒の話しが有るからちょっと、喫茶に行ってきます。なにか用事有りますか」
「いいえ、センターの中で見ていて仲が良いから妬けて来て、冷やかしに来ました。余り患者さんに見せ付け無いで下さいよ、あはははは  あっ、それから余り無理はしないで下さいよ」
「判りました、じゃあ、こんな感じでそこいらじゅぅ歩き回るか」と、言うと、部屋の入口方から 「こらっ、余り見せ付けるなよ」
「ヒューヒュー見せ付けてくれるじゃんってあれは、奥様ですよ」
と、笑い声ではやしてくる。
そんな感じで笑いながらエレベーターに乗り込んだ。
扉が閉まると愛美は俺を自分の方に引っ張りキスをして来た。
喫茶に入りコーヒーを頼み煙草とライターを取り出しくわえたその時愛美が、
「賢さん、貴方が煙草を直ぐに止めてくれるなら今日のこの時間から賢さん一人の女に成ってあげても良いかなと考えています。真一とはキッパリ別れてきました」
と言って胸を張った。
「愛美、どうしたんだ。
なにがあったんだ。
取り敢えず、今から止めるよ」ほら見てろと、ライターは、愛美に渡し煙草をごみ箱に捨てた。
「そんな事して大丈夫なの、約束守れませんでしたは駄目よ、グーでパンチだよ」
「任せろ、愛美と煙草どっちを取るかって考えるまでも無いだろ、
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