ミッドナイト・ブルー
「もっと幸せにしてくれるんでしょう。頑張ってよ。目をつぶらないでよ。」
と、言っていた。40分後落ち着いて来た。
愛美は、タオルを、水で濡らして持って来て、俺の、顔を拭きながら、「ケン大丈夫、もう落ち着いて来たから」と、自分に言い聞かせる様に俺に話しかけた。
それから、1時間位愛美のひざ枕で横たわっていたか、二人ともこんな所に、居たんじゃぁと思い、身体を動かすと、
「大丈夫、動ける」と、聞くので、
「動けるよ、ここに居る訳にいかないから、チョト力を貸して」と、言いながら立ち上がった。
キッチンの所に立ち口の中を、濯いでベットに戻った。
愛美が、俺の横に立ち布団を、かけてくれた。
俺は、愛美
「俺は、どうなってるんだ、愛美知っているだろう、聞いているなら教えてくれよ。」
「ケン、良く聞いて私もまだ聞いてないのよ、ただ今回こうやって外泊する前に、薬だけは持って行けって言われて持って来たのだから」
「わかったよ、ありがとう助かったよ、それよりなんだか疲れたから先寝るよ、ごめんね心配させて」と、言うと目をつぶった。
「ケン、かたずけてから来るから」と、愛美はキッチンの所に戻り、汚れたタオルを、洗いながら愛美は泣いていた。
「ケン、ごめんね今は、未だ言えないよ。・・・・・・・言えな・うっうっぅぅぅぅぅケンが、死んだら私も生きていても」と、暫く泣いていたが、ベットの上でまた、咳をし始めたのを聞き付け涙を拭いて慌ててベットルームにやって来た。
「ケン、起きて横を向いてケンネェ」
「えっ、なにゲフォゲフォ」と言いながら横を向くと愛美も布団に入って来て背中を両手で撫でてくれた。
「あんたが居なくなったら、私も・・・・・・・」
「ケンを一人にしないから、絶対に一人にしないから」
俺は、その言葉を遠くで聞きながら、眠りについていた。
次に、目を覚ましたときに、何だか身体が重くて、どうしたんだろうと、様子を見ると愛美が寝ながら背中から抱き着いていた。
俺は静かに振り返り、愛美の顔を、見ていると
「ケン、起きたの大丈夫」と、目を閉じたまま言うと、俺の首にしがみついて来た。
「今日、お昼位までユックリとして帰る?」
「動物と遊んでからにしようよ」
「本当に、大丈夫なの、薬は有るけど先に、
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