ミッドナイト・ブルー
「ケン、良いよく思い出して、私が、真一と別れた日は、ケンの検査結果を聞かされた後だよ。それにケンが勝手に、私を幸福にしてやるって言ってるだけ、私は一緒に二人で、幸福になろうねって言っていたはずだけど人間だから怒る事も病気や治療に疲れれば八つ当たりもするでしよう。そんなの考えない訳無いしそんなに私は阿呆や無いよ例えケンにひっぱたかれようと蹴飛ばされようと別れませんから、そして最後にケンしか愛せないから、それに、見放されたら私どこに行けば良いのよ」
「愛美、後で悔やむなよ。どんな事になっても、お前が選んでくれたのだから、俺も頑張るけどもし疲れたり嫌になったらいつでも、リングを置いていってくれれば良いから」
「先に、悔やむ事が出来ないからね、残念だけどね、なにかして悔やむのは、なにかしたと言う現実が有るけど、
なにもしないで、悔やむのは何にも無しに悔やむんだから辛いよ。
だから、ケンに何を言われようと気にしないよ、私が決めた事だから、だから余計にケンにはどんな事が有っても、どんなに辛くても1時間でも一分でも一秒でも永く生きてほしいの、頑張ってくれるなら私は何時までも付いていきます。」
「お前は、なんで辛い事が必ず待っているのが判っている方を選ぶんだ。」
「もう、悩まなくて良いよ取り敢えず、寝ていいよ起きたらこの話しはもう止めようよって言ってるのに、何処触ってるのそれは玩具じゃあ無いのよ。」
「イャァ、すまん目の前に有ったから、つい」
「ついじゃ無いでしょうと言いながら未だ触ってるし、今は取り敢えず寝なさいこら、また具合悪くなるぞ」
「愛美の上で、死ねるなら思い残す事は無いか」と言いながら、彼女の胸に顔を埋めた。
俺は、夢の中で、しっかり意識が有るのに、この地球上の空気が統べて無くなったかのように息が出来ずに、息を吐く事は出来るが、吸うことが出来ない苦しい、もう駄目だと言うところで目が、さめた。
横で、寝ていたはずの愛美は居なくなっていた。
外は、夕方と思わせる程の明るさで、時計を見ない限り間違えるその明かりの中で、俺はジャージの上下を着ると、ベットルームを出た。
その気配を、感じ取り愛美はソファーから立ち上がった
「ケン、大丈夫なの」
「なんとか、なにか飲み物あるかな」
「お腹は」
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