ミッドナイト・ブルー

「本当に、吸いたかったのね」
その後、二人素っ裸でベットに入り、愛し合った。夜中に愛美に起こされた。
愛美が言うには、俺が、寝言で、
「愛美、愛美何処なんだ。愛美何で俺なんだ。
どこにも、行かないでくれ。」と、泣きながら言っていたから起こした
「ケン、私は何処にも行かない。ケンの側にいつでも、居るから心配しないで、どんな時も一緒よケン、私ね、神様なんていないと思うこんな酷い事をする神様なんて、居ないよね、」と、優しく、俺の身体を抱きしめた。
俺は、言葉が出なかった。
「１番辛いのは、ケンだから私は一緒に生きて、生きて、生きるの大きな希望と、多少の不安と、絶対の絶望が、待っているのは、良く判るけど、とにかく今を、生きて行きたい、何だか刹那的に聞こえるけど薬だって、ドンドン良いのが出てるようだし良い方に考えて行こうよね、もどったら抗がん剤の投与が始まるけど、かなり苦しいらしい、私も付いているから」
「それでもガンバれるかな。きついね、どうしてこんな事に、成ってしまったのかな。何時だってそうだよ、後少し、もう少しと、言う所で断ち切られる酷いよ、親も俺が やっと働き出し一安心と、言う時に二人で逝ったんだ、親孝行なんて出来なかった。嫌になるよ、俺は愉しくみんなと、生きていたかった。唯それだけなのに、そんな事も許されなくなるのか、悔しいよ何でもするから生きていたい、お前と生きて行きたい」
「ケン、生きようどんな人が、何を言おうと二人で生きて生き抜こうよ。いつでも付いているからずっと一緒にがんばるから」と、言いながら二人で泣いていた、悔しくて泣いていた。
愛美の綺麗な形をした胸に、顔を埋めていた。
もう少し身長が、有ればモデルでも、通用する容姿である。
二日後の午後７時過ぎに、俺と愛美は、病室に居た。
看護師達と同じ病室の患者達に土産を、渡しうらやましがられた
翌日から、治療が始まり一週間後から、身体には非常に辛い放射線治療が始まった。
これは、食事がとれないどころか、吐き気が酷い胃が裏返るんじゃないかと、思うほどであった。
ある日、担当医が回診にやって来た時、
「どうですか、今日から放射線治療は、終わりです。大変でしたね食事も出来なかったょうですね」