ミッドナイト・ブルー
「そうですね、先ず宮崎ここで、俺が産まれた訳ですから、それから鹿児島、熊本、長崎、佐賀は、観光地めぐり福岡は、育った場所だから少し細かく、大分は次の楽しみに取っておいて山口辺りから、観光地巡りで四国とか廻ります。一度目は、一ヶ月半位で戻ります。そこでもう一度検査して、東北、北海道にも行きます。それで戻って、沖縄ですね」と、言うと
「そうか、なにか有ったら、直ぐに電話しろよ、何処でも、飛んで行くから」
「有り難うございます。そんな、無理しなくて良いですよ。」
「マジの話しだよ。愛美ちゃんも聞いてろよ。先ず何が有っても必ず、連絡を入れろ。一日一回必ずだぞ」
「なにそんなにムキになっているの、電話はするよ大丈夫さ」
「べっ別に、こうやって知り合った訳だし、ケンは俺の、弟にしか思えないから、心配だから」
「そうよ、ケンが来ない、何の連絡も無いどうしたんだろう、あげくには私に、家に電話してやってくれ、だものまるで恋人みたいなんだから」と、奥さんが言うと。
「ゲッ、マジ、店長が、そんな趣味してたなんて、知らなかった気分が、ウヰスキーお代わり」
「あんちゃんが飲みすぎたら、店長の責任だからね、私、そっちの日本酒が飲みたいな」と、言うと愛美も
「私もそれにしようっと」と、言うと
「じゃあ、私も呑みたいな、燗を付けようよ」と、奥さんが一度キッチンに行き電気式の燗瓶と、おちょこを持ってきて、酒を注いで温め始めた。
それから4時間が過ぎ。
潤子と、店長が酔い潰れている。愛美は途中からオレンジジュースに、切り替えている。
「うちの人ケンの事、本当に、弟みたいに思っているみたい。」
「大分、遅くなったしもう、旅行の準備もしないといけないんで」
「判ったは、じゃぁかたずけるの手伝って愛美ちゃん」
「ケンはうちの人起こして、ベットで寝るように言って」と、言うとかたずけ始めた。俺は、
「店長、起きてくださいよ。店長よだれ垂れてるよ」と、声をかけると
「うっ、なんだ、もうおしまいか」
「なにを、言ってるんですか、自分は潰れて寝てたくせに」
「そうか、ケンもう一杯作ってくれ、それとおまえも付き合え」
「大丈夫ですか、それじゃあ」と、ロックを二杯作るとウヰスキーのボトルが空になった。
グラスを、渡すと一口飲むと
「おまえ達、一緒にならないのか」

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