ミッドナイト・ブルー

リ．スタート

翌日、早朝から愛美に起こされ、シャワーを浴びて、朝食を三人で取っていると、俺が会長をしていた無線クラブの副会長の君嶋が、尋ねて来た。
潤子が、向かえ入れると君嶋は、
「昨日、夜遅く店長さんの方から連絡が来て、会長の手伝いをしろと、言われたんですよ。
それで、俺達は何をすれば良いんですか」と、言うので、
「俺達って後誰が居るんだ」と、聞くと、　　　「後藤が、来ています。そうだ、昨日電話が有った時クルマを一台会長に使わせたいから、俺のを貸してやってくれ、と言われたので、後藤も連れてきました。それでクルマ路上駐車しているので」と、言うので、　　　「なんだそうか、地下駐車場に入れてナンバー40と41に入れて来いよ」　「良いんですか、直ぐに行ってきます」と、言うと出て行った。　　　　暫くすると、後藤と君嶋が戻って来た。　　　　戻って来た二人にソファーを奨めると、俺は、ファックス用紙を持ってきて旅行に必要な物を書き込んだ。
その間に、潤子はコーヒーを運んで来た。
すると愛美が、
「潤子、今日はする事無いでしょ、」と、聞くと、「うん、暇だけど何か」
「じゃあ、君嶋君と買い出しに行ってくれないか、男に頼めない物もあるから」
「エー、君ちゃんとぉ〜もっといい男いないの〜」と、本人を前にして平気な顔で、不平を言うと、君嶋が少しムッとした顔で、
「潤子さん、なにもデートをしようと言っていません。そんな詰まらない理由は、受け付けません。俺も、会長の頼みだから会社休んで来たんです。」と、言うから俺が
「お前、会社休んだのか、それは悪かった謝るよ」と、言うと、
「いやっ参った。つい口が滑った。いやあの、俺会長にいつも、世話になってばかりだから何十分の一、何百分の一の恩返しが出来ればと、喜んで休んだんですが、潤子さんが、余りにも」と、言った時、愛美が
「君嶋さん、ごめんなさいね。迷惑かけて、潤子あんた言い過ぎよ。」と、怒ると潤子は、
「だって、君ちゃん怒らせると、可愛いんだもの」と、ケラケラ笑っている。　　　　　　　　　それまで、大人しく黙っていた後藤が口を開くと