ミッドナイト・ブルー
またその、10分後愛美がやって来た。
観覧車に乗り込み愛美に、プロポーズをした。
愛美は、ちゃんと受けてくれた。
その後、三人でレストランに行くと中西がテーブルにやって来て
「山下さん、久し振りです」
「中西さん、今日は無理を言ってすみません」
「いえいえ、こんな大事な時に利用してもらってありがとうございます山下さんの頼みなら他の人に断りを入れても受け付けますから、それから、山下さん今日は、両手に花ですか、良いですね。
しかも、大輪の薔薇ですか、堪らないシチュエーションですね、それでどちらが愛美さんですか」
「私ですが」
「そうですか、おめでとうございます。明日申し訳ありませんが、仕事の都合で出席は出来ませんが、心からお祝い申し上げます」
「ご丁寧に、ありがとうございます。私も頑張って幸せになりたいし幸せにしてあげたいと考えています、まだ若い故に、無作法もあると思います。その時は、ご指導ご鞭撻お願い申し上げます」
「こちらこそ、よろしくお願いします」等と、型式ばった挨拶をした後
「こちらの女性は」と、俺に聞いて来た。
「多分、君も知っているはずさ、親衛隊隊長の純事、潤子で俺の妹だよ」
「ああ、あの有名な純隊長ですか、かなり前から知っていましたが、こんなに美人な方だったなんて知りませんでした、そのうえ会長の妹さんでしたか、それにしても会長には似てないですね」
「何言ってんだ、大きなお世話だよ」等と、軽口をたたき合っていると、料理が運ばれて来て、食事を楽しみながら夜は、更けて行った。


翌日、目が覚めると愛美が、着替えを用意しながら楽しそうに、俺の上にのしかかって来た。
「ネェ、ケン起きてる」
「なんだよう、重いよ」
「お風呂に、入ってそしてここにあるのに、着替えてそれから、式場に行きましょう。」
「風呂、沸いてるの」
「うん、だから先に入っていて」
「判ったよ」
「じゃあ、行った行った」と、言って部屋を追い出された。
風呂に入っていると愛美がはいって来て、俺の背中を洗い頭を洗ってくれた。
代わりに、俺が背中を洗ってやり一緒に湯舟に浸かった。
風呂から上がると、直ぐに着替え、潤子を呼び中に入っている物の説明をして鞄を、渡した。
「潤子、お前にしか頼めない仕事だから」
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