星に願いを【完結】

その時だった。


俺と逆方向からたこ焼きを腕に抱えて今にも落としそうになりながら走ってくる女の子にぶつかってしまった。


「いってー」


俺は勢いよく地面にたたきつけられた。



「あっ!」


俺の目の前に俺と同じように尻餅をついて痛そうにしている女の子の姿があった。


「ごめん、大丈夫?」


「あっ、はい」



そう言って俺の顔を見た瞬間笑いだした。

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