星に願いを【完結】

「大雅の彼女可愛いね。海斗に聞いてたから知ってた。大雅に彼女がいること」


「そうなんや」



美樹は無理矢理話を変えようとしていた。


でも声はすごく震えていて。



「美樹、俺、行きたいとこあるんやけどいい?」


「うん」



俺は車を走らせた。



俺たちの1番思い出のある場所。


中学校のグラウンドの倉庫の上。


俺は美樹の手を引っ張りそこへ向かった。


「ここ…」


「よいしょ」



俺は先に倉庫の上に上がり美樹に手を差し出した。


「ありがとう」


ここはいつも美樹が泣いていた場所であり俺と美樹との二人の場所。

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