星に願いを【完結】
「何となく。親友の勘ってやつ(笑)」
海斗は笑いながら俺に話す。
「何やねん…それ」
海斗が怖くなった。
何でも俺のことを分かっているのだから。
「まあ、何かあったらいつでも言えよ」
「うん、サンキューな」
「じゃあ、帰るわ!」
そう言って海斗は帰っていった。
俺は海斗が出ていった玄関を見つめ理沙のことを思う。
あいつは今、どう思っているのだろうか。
美樹を見てどんな気持ちでいるのだろうか。
分からなかった。