星に願いを【完結】
俺は、理沙と今まで撮った写真などを眺めていた。
海辺で理沙が俺のほっぺにキスをしている写真を見て俺は小さな声で言った。
「理沙、ごめん」
いつものベンチに早めに行くと理沙の姿が既にあった。
「あれ、まだ講義終わってないんちゃう?」
「嫌いな講義やから抜けてきたった!」
「単位大丈夫か?」
「それは私の台詞やわ」
そう言いながら理沙は笑う。
そしてまた理沙が口を開く。
「大雅?」
「ん?」
「大雅にとってここは思い出の場所やろ。私にとってもここは大事な場所…」
そう言って俺の方を見た。