星に願いを【完結】
_______8年前。
「ねえ、大ちゃん何処行くの?」
「んー…忘れた」
「えっ?!どうするの?!」
美樹のその言葉を聞いて俺は泣いてしまった。
「もう泣かないでよ」
「だって、だって美樹ちゃんに見せたくて...でも場所忘れちゃった…」
「ありがとう。私がね...私がいいとこ連れてってあげる」
4歳の俺たちには無謀な冒険だった。
美樹は俺の手を引き
あの場所へ連れていってくれた。
自分たちの家から15キロも離れた海辺まで。