星に願いを【完結】
返事をすると俺の目の前に手を差し出してくる。
「な、何?」
「ボタン...」
「何の?」
「制服の…」
「はあ?何で俺やねん。蓮にもらってこいよ」
「私は大雅に頼んでるんやけど...?」
俺は辛かったので向きを変えた。
「何で付き合ってもない俺がお前にボタン上げるねん」
「.......やったから」
「聞こえへんって」
「夢やったの!大雅にボタン貰うの...」
「どんな夢やねん」
「だって小学校の時からほしかったから…」
「でもお前付き合ってるやん」
「うん..でも欲しいねん」