ダイアモンド

う〜ん



――次の日のロッカールーム


ポトッ



「あれ、宮田なんか落ちたよー。」


「えっ?どこ?」


「これ…ってお前の携帯こんなかわいいやつだっけ?」

チームメイトの原口は明らかに引いた顔をした。



「ちょちょちょ、違うから!俺のじゃない!拾ったやつだよ!」


「ああ、そゆこと〜。びっくりしたなぁもう。」


今は練習前、同期で同い年の原口と着替えていた。


「なぁなぁ、これ女の子のだろ?会うの〜?」


「えっ、…まぁ返すから。」


「ずりーなぁ!俺女の子に会う暇もねぇよ。最近、連戦だし…。」


「お前〜、スタメンのありがたさがわかってねぇなぁ!」


最近スタメンに入りだした宮田は思わず原口を小突いた。


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