Virus
俺は耳を疑った。



ゾンビ?化物?



しかも、エーリアンみたいな化物って……



翼は成田の滑走路に居たあの化物を思い出した。



陸「もう仲間もだいぶ殺られた!」



翼「なんで……アメリカは…アメリカは安全なんじゃなかったのか!?」



陸「その情報はもう嘘になってるんだ!俺も、今さっき着いてこの有り様さ」



翼「お前は大丈夫なのか!?」



陸「今はな……でも、その内見付かって殺されると思う」



翼「馬鹿言うな!俺も、すぐそっちに向かうからそれまで……」



ドカァン!




通信機の回りからもの凄い音が聞こえる。



陸「ちっ…どうやらもうその時が来たようだな」



翼「なんだと!?陸逃げろ!」


陸「そーしたいのは山々だがもう本当に駄目みたいだ」



シャアアと聞き慣れたくないが何度も聞いた鳴き声が聞こえてくる。



陸「…なぁ、翼?」



翼「いいから逃げろ!」




俺がそう叫んでもあいつは落ち着いて



陸「俺ら……1番の親友だよな…?」



と聞いた。



翼「当たり前だろ!いいから早く…」



陸「はは…。そうか……。良かった……お前は…生き残れよ……。…ありがと」



陸は安心したようにそれだけ言った。





ガシャァン!



通信機が吹っ飛んで落ちた音がしそこで通信は切れた。
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