Virus
み「うっ……」


良かった……間に合った…。


ピチャッ……


体に温かい何かが伝わる。

僕は震える手で予備の銃取り出して化物の頭を撃ち抜いてやった。


ドカァン!


「ギャアアアア!」


ピチャッ ビチャッ…


化物に噛まれた上に、その化物の血が体中にかかる。

ズシャッ!


化物が倒れた。


み「ハァ…」


それに合わせて僕も崩れ落ちる。


裕「みみー!!」


裕大が地面に落ちる前に僕をキャッチしてくれた。


み「裕大……うっ…。ゲホッ!ゲホッ!」


肩の傷はかなり深い。


どっちにしても……


瞳「みみ!」


遊「堀北!」


皆が、僕の回りに集まる。

あーあ……


また逃げちゃった……


目の前で、死ぬのを見たくないからって……


馬鹿……


死ぬ方より……『残される』方が辛いの知ってるのに………


< 173 / 426 >

この作品をシェア

pagetop