Virus
涼「ふー……良かった……」


俺は思わず座り込んだ。


瞳「本当良かったぁ……。弾もギリギリだったしね」

涼「だから……危なかった……」


安心していた瞬間だった。

シャアアア……


嫌な声が聞こえた。


瞳「あっ……」


涼「マジ…かよ……」


近くの物陰にもう1匹、潜んでいた。


もう、あいつを倒せる程、弾に余裕はなかった。


シャアアア……


ジリジリと、距離を詰められる。


涼「っ……。くそっ…!」

俺は、瞳を後ろに隠した。

すぐ後ろは壁。


もう、逃げ場はない。


シャアアア!!


化物が目の前まで迫ってきた。


瞳「きゃああ!」


涼「っ!」


畜生……!


ここまでなのかっ!?


その時だった。


ブロロロ


キィィィ!!


向かって左側に車が走ってきて距離は10mくらい離れていたが止まった。
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