Virus
バタン!


俺等が後部座席に乗り込むと車は勢いよく発車した。

ブロロロ!


車は煙草の匂いが充満していた。


俺は、運転している人を見る。


遠目ではわからなかったが黒髪を1つに結んでいて、煙草を吸っている。ざっとみて22〜3ぐらいの男にしては綺麗な顔立ちの人だった。助手席には沢山の銃が置いてある。


……軍人?


そう思っていると


?「Are you all right?
Where does it hurt?」


と言ってきた。


涼「あー……えっと…」


瞳「分かる?」


涼「えーっと……多分だけど『大丈夫か?』ってのと……」


あー、くそ…


こんな事になるんならもっと英会話の授業、真面目に受けてりゃ良かった。


そう思った瞬間


?「! 日本人か」





日本語…!?


その人が日本語で話始めた。


涼「あっ、はい」


?「大丈夫か?危なかったな」


涼「あっ、えっと。大丈夫です。すいません」


瞳「あの……助けて下さってありがとうございました」


瞳がお礼をした。


?「別に。気にすんな。お前等は……高校生か?」


煙草を吐きながら質問する。


涼「はい。俺は伊坂 涼って言います。それで、こっちは……」


瞳「佐野 瞳と言います」

?「伊坂に佐野か。俺はS.D特殊捜査官の黒崎 祐騎(クロサキ ユウキ)だ」


涼「S.D!?」


さっきみみちゃんが言ってた?


祐「知ってんのか?」


涼「えぇ、友達のお父さんがそのS.Dの捜査官だったみたいなので」


俺はそう答えた。
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