Virus
裕「す……すげぇ」


裕大が呟いた。


?「怪我はない?」


遊「あぁ、大丈夫だ。助かった」


夕「夕花達も、もう弾もなくって危なかったですよ」


?「そうだったんた。じゃあ、間に合って良かった」

ニコッと笑いながらそう言った。


淳「本当助かりました。ところで、かなり銃の扱いに慣れていますが貴女は…?」


?「あっ、そういえば自己紹介がまだだったね。僕はS.D特殊捜査官の針生 流架。君たちは?」


相変わらずの笑顔で快く自己紹介してくれた。


S.D?


疑問があったが、まずは自己紹介から始めた。


遊「俺は宇佐美 遊志だ」

淳「弟の淳志です」


夕「ダーリンのハニーの小畑 夕花でーす」


裕「……俺は大野 裕大ッス…」


明るく言う夕花とは裏腹に裕大はいつもよりだいぶ元気なく言う。


みみと別れてからそんなに経っていない。


まだ、心の整理がついていないのだろう。


……正直俺でもきつかったぐらいだ。


流「それにしても、よく生き残ってたね」


流架さんが、感心したように呟いた。


遊「あぁ、そうだ、流架さん。今、S.Dって言ったけど……あの、SHADOWの?」

流「えっ?知ってるの?」

流架さんが少し驚きながら聞いてきた。


顔を合わせ、頷き合う。


遊「……実は」


俺は、今まであった出来事を言える範囲内で流架さんに話した。
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