Virus
淳「このっ…!」


ドカァン!!


「ギャアアア!!」


化物が暴れ回る。


ボコッ……


床から嫌な音が聞こえた。

多分化物が暴れ回っているせいで床が抜けそうなのだろう。


バァン!


「ギャアアア!」


案の定、化物が下に落ちていくと思ったが……


シュル!


淳「!」


化物は最期の力を振り絞って触手を伸ばしてきた。


そう……兄さんの方に。


淳「兄さんっ…!」


ドンッ!


俺が、兄さんを突き飛ばしたその瞬間…触手が俺の体に巻き付いた。


これで……いいんだ。


遊「なっ…!」


兄さんは唖然としていた。

そんな兄さんに俺は、笑いかけて……化物と一緒に落ちた。


遊「淳志ー!!!」


真っ暗闇の中、兄さんの声が聞こえたような気がした……。


バイオハザード 5日目。


4人目の犠牲者


宇佐美 淳志


16歳


ウィルス感染及び、化物に引き摺り込まれ地下へ落下し消息不明。
< 215 / 426 >

この作品をシェア

pagetop