Virus
祐騎さんが、走って行った。


……凄く、速い。


涼「硫酸って……凄い弾だな…」


俺等が使ってたのは、普通の弾だったから硫酸って言うのがあるのには驚いた。

瞳「特殊って言ってたもんね」


涼「……瞳」


瞳「んっ?」


涼「もう大丈夫だから 俺。今度こそ……ちゃんと瞳を守るよ」


俺は、そう言って微笑んだ。


瞳「! 涼……。ありがとう」


瞳も笑ってくれた。


涼「てか、すっかり明るくなったな」


瞳「そうだよね。ウチかなり寝ちゃってたみたい――。!涼!後ろっ……!」


瞳が俺の後ろ指差した。


涼「えっ?」


その瞬間、頭に衝撃が走った。


ドカッ!


涼「ぐっ!」


ドサッ!


俺はなす術もなく地面に崩れた。


瞳「涼ー!」


最後に瞳の声が聞こえた気がした。
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