Virus
その頃、祐騎は人影を捜していた。


祐「ちっ……見失ったか……」


行くのが少し遅れたしな……。


戻ろう。


なんだか、嫌な予感がする………。


私は、急いで伊坂達の所に戻った。


“何も起きてるなよ”


そう思いながら。


しかし、私の思いは届かず戻った私に声をかけてくれる奴は居なかった。


居ない…っ!?


そこには、ただ私が置いてたグレネードランチャーが落ちてるだけ。


くそっ!やっぱ“罠”かっ!


私は、辺りを捜した。


祐「伊坂!佐野!何処だ!?居たら返事しろー!」


すると、奥の瓦礫の所に誰かが倒れていた。


私は、そこまで走って行く。


祐「! 佐野!?」


そこで、倒れてたのは佐野だった。


だが、近くに伊坂の姿はない。


佐野は肩以外、怪我らしい怪我はしていない。


急いで、脈があるか調べた。





脈はある!


祐「佐野!佐野!しっかりしろっ!」


私は、佐野を揺さぶった。

瞳「ん……」


祐「佐野!」


佐野が目を覚ました。


瞳「あ……祐騎さん……。痛っ…!」


佐野は、頭を押さえながら顔をしかめた。


祐「大丈夫か!?何があった!?」


私は、佐野に聞いた。
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