Virus
―20分後―


瞳「んー……」


瞳は医療関係の場所を捜していたが中々それらしき資料は見付からなかった。


瞳「ウィルスの基礎的なのはあるんだけどなぁ…。やっぱここにはないのかな……」


そう思った時だった。


パサッ…


足元に何かが落ちた。


瞳はそれを拾いあげる。


瞳「……手紙?」


どうやら手紙だったようだ。


差出人が書かれてなかったが【Dear You】と記されていた。


直訳すると【親愛あるあなたへ】だ。


中を見るとこんな事が書かれていた。


――――――――――――今、これを読んでいる君が一般市民やG.T以外の組織の人間なら、奴等に見付からずにこの手紙を隠す事に成功したという事だ。


そして同時に私はこの世界から消えているという事でもある。


もし生き延びてここを脱出したい、ここを調べに来たと言う人間が入ればこれを使って欲しい。


これは、地下の極秘研究所まで行けるカードだ。


私、名義だが指紋判定は解除した。


そして、この地下のプラットフォームに向かって、ここを逃げてくれ。


もし余裕があれば地下2階にある私の机の中に極秘研究の資料があるから、そこから持ってってマスコミを使ってこの事を世界に伝えて貰いたい。


この事件の全貌を明らかにしに来た人間ならしてくれるだろう。


巻き込んでしまって本当にすまない……。


From A
――――――――――――

封筒からそれらしいカードが出てきた。


瞳「皆に知らせないと!皆ー!ちょっと来てー!見て貰いたい物があるの!」


と叫んだ。
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