Virus
流「た、助かった〜……」

思わず安堵の声が出る。


祐「いいから早く降りろ!こっちは片手でお前を支えてやってるんだぞ…!」


左手で自分、右手でフックショットと流架を支えていた祐騎は辛そうだ。


流「あっ、ゴメン」


ストッと降りるとシュルっとワイヤーが戻る音がして祐騎も下に降りた。


瞳「祐騎さーん!大丈夫ですかー!?」


瞳達が走って来た。


裕「るーちゃん大丈夫〜?」


流「うん。祐騎に助けて貰ったから」


そうニコッと笑う流架に祐騎は「ったく……。1人でやった方が楽だったぜ…」と言った。


流「しょ…しょうがないだろ!?大体なんで祐騎はそんな無茶な事するのさ!」


祐「五月蝿い。こんなの出来ない方がおかしい」


裕「い…いや…」


遊「出来る方がスゲーの間違えだろ…」


確かに壁を助走をつけて上れる人はそうは居ないだろう。


瞳「え…S.Dの人達って凄い訓練してるんですね……」


夕「でも、かっこよかったな〜」


祐「まぁ、いい。とりあえず先に進むぞ」


流「そうだね」


遊「……ここまで頑丈に警備されてるんだ…。何かあるだろうな」


裕「涼ちゃん居るかな…」

瞳「涼………」


ウチは思わず眉をひそめた。
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